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4月25日 CARASILの原因が解明され、NEJMに発表された!CARASILの原因が解明され、NEJMに発表された!
先日、下記のメールが新潟大学の先生から届いた。CARASILは特殊な遺伝性の脳血管障害で、当院の患者がその病気であることを以前、当科に勤務していたI先生が神経内科という専門誌に発表していた。ぼくはそのあと、しばらくその患者を外来でフォローアップしていたが、途中で在宅療養が困難になったため施設に入院していた。6年前に新潟大学から依頼があり、患者、および親族の血液を提供してほしいとのことで、その施設に採血に伺った。 日本人5家系の検索で候補遺伝子の部位が特定され、遺伝子変異が同定された。新潟大学の先生たちは、その論文を臨床医学でもっとも権威があり、インパクトファクターが52という驚異的な引用率を持つ、New England Journal Medicineに投稿した。新しい実験を加え、何度も改訂を加えた結果、ようやく受理され、めでたく発表となった。遺伝子異常でだけでなく、そのことにより、TGF-βの機能抑制が低下することにより、その機能が亢進することが証明された。新潟大学の先生方のご苦労に称賛を送りたい。まだ、治療薬は開発されていないが、今後の進展を期待している。 共著者として、ぼくの名前と所属が記載されているが、下記の広報では、“--東京大学等との共同研究”の等のなかにはいる地方の病院に勤務している。
本件の取り扱いについては、下記の解禁時間以降でお願い申し上げます。 新聞 :日本時間 4月23日 朝刊 テレビ・ラジオ・インターネット :日本時間 4月23日 午前6時 2009年4月X 日 国立大学法人 新潟大学
脳血管障害のメカニズムの一端を解明 遺伝性脳血管障害の遺伝子を単離,
本研究成果のポイント l 遺伝性脳血管障害の原因遺伝子を解明した l その遺伝子の異常によりおこるメカニズムを解明した l TGF-βシグナルの亢進が一部の脳血管障害の背景にある可能性を指摘した 国立大学法人新潟大学(下条文武学長)は、遺伝性脳血管障害の原因遺伝子と、そのメカニズムの一端を解明しました。脳研究所(高橋均所長)神経内科の小野寺理准教授と原賢寿医師,志賀篤大学院生らによる研究成果です.本研究成果は亀田第一総合病院,自治医科大学,国立精神・神経センター,日本医科大学,信州大学,東京大学等との共同研究です(配布資料参照) 脳の白質*1を中心とする血管障害は,より大きな脳梗塞や,脳血管性の認知症を引き起こすと考 えられています.MRIの普及で多くの患者さんが見つかっていますが,そのメカニズムはよくわかっていませんでした.脳の白質は,特別な仕組みを持った小さな血管で栄養が補給されています.今回,遺伝性に,この脳の小さな血管の障害を起こし,脳の白質の脳梗塞を起こす病気(CARASIL カラシル)の家系の解析から,その原因遺伝子を単離しました.単離した原因遺伝子はHTRA1(エイチティーエルワン)という遺伝子でした.この遺伝子は,TGF-β(ティージーエフベータ)シグナル*2を抑制する働きがあります.CARASILの患者さんでは,この遺伝子の働きが低下し,TGF-βシグナルが亢進していることがわかりました. 本研究の成果は,TGF-βシグナルの亢進が脳の小血管を中心とする脳血管障害を起こすことを示しました.特に,脳の小血管の血管障害のメカニズムの一端を示したことは,この病気だけではなく,他の非遺伝性の脳の小血管障害の治療,予防に役立つ薬の開発にも繋がることが期待されます.またCARASILはこれ以外にも,脱毛症,変形性脊椎症も伴うため,これらの病気の治療法の開発にも繋がることが期待されます. 本研究成果は,米国の医学雑誌『New England Journal of Medicine』*3(4月23日付け:日本時間4月23日)に掲載されます. *1 白質 脳で神経細胞の細胞体は脳の表面に集まっていて,灰色に見えることから,灰白質(かいはくしつ)と呼ばれます。一方,内部の構造は,神経細胞の細胞体から伸びた神経線維が主体で,白っぽく見えることから白質(はくしつ)と呼びます.いわゆる脳梗塞は皮質に栄養を与えている大きな血管で起こるものもありますし,この灰白質に栄養を与えている小さな血管で起こることもあります.小さな血管の脳梗塞は一つ一つは症状を出さなくても,数が増えると問題を起こしてくると考えられています. *2 TGF-βシグナル TGF-βとは細胞から分泌されるタンパク質で,他の細胞に情報を伝えるものの一つです.TGF-βによって伝えられる情報をTGF-βシグナルといいます.このシグナルは細胞の増殖や,分化,死などを促します.特にがんや免疫との関連が注目を集めています.このタンパク質の仲間はたくさん知られていて,骨を作る蛋白や,髪の分化を促す作用をもつタンパク質も知られています. *3 New England Journal of Medicine 195年以上にわたる歴史を有し,世界でもっとも権威ある週刊総合医学雑誌の一つです.医学界のトップジャーナルとして,国内外の医師・研究者から高い評価を受けています.今日望みうる最高水準の科学研究が毎週発表される本誌は,ニュース番組や新聞紙上でいち早く本誌の記事が紹介されることも多く,掲載される医学研究論文は各種産業・株式市場といった多方面で強い影響を与え続けています.投稿原稿の年間総数は約3,600件にのぼり,そのうち掲載が認められるものは6%程度にすぎません.採用された論文はホットで信頼できる情報を提供しています.世界全体の総発行部数は,医学雑誌では最大の25万部以上です.医学専門誌および科学専門誌において,最も引用回数の多い雑誌とされています(インパクトファクター 52.6 2008)(南江堂HPより抜粋http://www.nankodo.co.jp/yosyo/user/html/)
http://blog.with2.net/link.php/36571 (ブログランキングに登録していますのでよろしく) http://www.niigata-u.ac.jp/research/10_research_010/htra1.html (新潟大学広報) http://content.nejm.org/cgi/content/abstract/360/17/1729 (NEJM抄録)
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